ミュージカル「アニー」孤児役の年齢とキャラを把握しよう！身長は？

ミュージカル「アニー」。アニーへの出演はミュージカル好きな子供にとって憧れ。ほとんどの子が「アニーに出ることが夢！」といっても過言ではありません。ここではアニー初心者さんのために、アニーの作品のあらすじや、公演時期、オーディションの時期、例年の募集要項、狙える役柄と年齢・身長について紹介しています。

ミュージカル「アニー」の歴史

1977年、ブロードウェイで開幕後、幾度となく再演され通算3度のトニー賞を受賞している超絶有名な作品です。

日本版の初演は東宝版の1978年。その後、日本テレビの主催・製作で1986年に初演、以降毎年公演されるようになります。2020年公演時点でなんと35周年！

演出家はこれまでに3人おり、初演~2000年までは篠崎光正さん、2001年~2016年はジョエル・ビショッフさん、2017年より山田和也さんが担当しています。

ミュージカル「アニー」のあらすじ

物語は1933年、クリスマス時期のニューヨーク。世界大恐慌直後のニューヨークは、貧しくホームレス生活をする人も多く、人々は希望が持てない毎日を過ごしています。

そんな中、11歳の少女アニーだけはいつも元気で前向き。アニーは産まれてすぐに孤児院の前に置き去りにされますが、その時に母親からの手紙とロケット型のペンダントが一緒に入っていました。

「いつか両親が迎えに来る」そう信じて孤児院で暮らす仲間たちと暮らしています。院長のハニガンは子供好きで孤児院をしているわけではなく、その目当ては補助金。そのため孤児院の子供達への扱いは横暴。アニーは本当の両親を探すため、孤児院からの脱走を試みますが最終的に失敗。

ある日、大富豪ウォーバックスの秘書であるグレースから気に入られたアニー。クリスマスの2週間をウォーバックス邸で過ごすことになり、その豪華さに驚きと喜ぶを隠せないアニー。ウォーバックスは実は子供が苦手でしたが、日に日にアニーの魅力に惹かれ、次第に養女にしたいと思うようになります。

しかしアニーは本当の両親と暮らす夢があることをウォーバックスに話します。その言葉に胸打たれたウォーバックスは懸賞金をかけてアニーの両親探しを始めます。そのことを知ったハニガンとハニガンの弟・ルースター、恋人のリリーは懸賞金目当てに悪巧みをしてー。

ミュージカル「アニー」の公演時期

アニーは毎年、細かな日程は多少ことなりますが、公演時期はある程度決まっています。

メインとなる東京公演は4月下旬~5月上旬、地方公演は8月中旬から9月上旬に公演されます。

ミュージカル「アニー」のオーディション時期

ぜひ覚えておきましょう。

アニーのオーディションは秋！！

「アニー」のオーディションは毎年行われます。アニー役・孤児役のオーディションは9月下旬に書類の締め切り、10月に実技審査です。

ダンスキッズのオーディションは11月に行われます。

今後かわることもあるかもしれませんが、公演時期を考えると、オーディション時期が大きく変わることもなさそうです。

ミュージカル「アニー」の募集年齢と審査内容

対象年齢：年長から中学3年生までの女の子

書類・動画審査：課題曲「Tomorrow」を歌唱した動画ファイルを公式のエントリーフォームへ送信。

実技審査：歌・ダンス・演技・ワークショップ

ミュージカル「アニー」アニー役・孤児役の役柄と年齢

アニーには、アニー役の他に6役の孤児役があります。オーディションでは2チーム(モップ・バケツ)に分かれるため各役2人ずつ、合計14人の子役が選ばれます。

ここでは主な孤児役のキャラクターと実際に演じる子役の年齢について紹介していきます。
なお、子役の年齢はこれまでの傾向からまとめています。毎回その通りとは限りませんのでご了承ください。

役名	役のキャラ・性格	子役の年齢・学年
アニー	作品の主人公である11歳の女の子。 両親が置いていったハート型ペンダントと手紙が宝物。 天真爛漫で優しく行動的。	9歳~11歳。オーディション時に小4~小6くらい。
モリー	孤児院の中で最年少の６歳。 不動産屋だった両親が、株の取引に失敗して自殺したため孤児院へ。 アニーが大好き！ハニガンに対しては生意気。	5歳~7歳。オーディション時に年長、小1くらい。
ケイト	７歳。 洗濯屋の両親と二人の兄と暮らしていたが、火事で家族と家をなくし孤児院へ。 逃げ足が速く、ネズミの死骸を手掴みして驚かせるいたずらっ子である。	7歳~9歳。オーディション時に小2~小3くらい。
テシー	10歳。 生後すぐ父と姉を船の事故で亡くし、その後母も病死。 病弱。優しくて泣き虫な女の子。口癖は「もうやだ。」	9歳~11歳。オーディション時に小3~小5くらい。
ペパー	12歳。 母と兄弟３人で暮らしていたが、ある日ギャングの喧嘩に巻き込まれ、ペパーだけが助かる。 口が悪く喧嘩好きのやんちゃガール。	10歳~13歳。オーディション時に小4(身長高め)~中1と選ばれる枠に開きがある。
ジュライ	13歳。 両親をマラリヤで亡くす。その後、妹も栄養失調で死亡。 おとなしくて面倒見のよい女の子。喧嘩ではペパーに勝つ意外な一面も。	11歳~15歳。オーディション時に小6~中3くらい。ペパーとダフィとの中間の身長くらい。
ダフィ	13歳。 肉屋の長女。強盗に家族を殺される。屋根裏部屋にいたダフィだけが生き残る。 大柄でぐうたらだが有名になることを夢見ている。	11歳~15歳。オーディション時に小6~中3くらい。一番身長の大きい役なので、高身長の小学校高学年でも狙える。

下は5歳から上は15歳までとその差10歳！孤児役のキャラもそれぞれ個性がはっきりとしています。歌やダンスのスキルは必要と言えど、年齢とキャラがバチッと合っていれば合格の確率もぐっとあがりそうですね。

それにしても孤児たちの過去は中々壮絶ですね…。アニーはウォーバックスの養女となり幸せになりますが、孤児院の子たち全員が幸せになることを願わずにはいられません。

アニーの身長、孤児役の身長は？

アニー役の身長や孤児役の身長、どれくらいなのか気になりますよね。わかります！

でも正直、アニーに関しては身長が本当に毎年バラバラ！背の低いアニーも居れば、高いアニーもいます。そのため厳密に◯cm~◯cmと言えないのが辛いところ。

逆に言えば大きくても小さくても「アニーらしさ」というか演出家さんが「アニーだ！」と思えば、身長はあまり関係ありません。

ただし、アニーは劇中に一番小さいモリーを抱っこするシーンがあるので、ある程度モリーとの身長差がないと辛いかもしれません。

とはいえ、基本的に孤児役はアニー役を決めてから身長や雰囲気のバランスで決めるとも言われています。確かに毎年アニーのオーディションを見ていて合格後の写真を見てみると、バランス良く見事な階段状になっています。

「孤児役はアニーの身長によって左右されるところもある」という話はあながち間違いではないと思います。

「アニー」を目指すならまずはアニーを知ろう！

ママ子が初めてアニーを見たのは篠崎さん時代。姉の友人がテシー役で出演していたのをきっかけに自身がモリーと同じ年位での観劇だったのですが、凄く感動したのを覚えています。その後アニーにハマった私は姉とアニーごっこはもちろん、アニーのドキュメンタリーをビデオテープがすり減るまで見ていました。

「アニーに出たいな」と思う子どもたちは昔の私のように、何かのきっかけで舞台を感激し、そのキラキラ感に純粋に感動して憧れる子がほとんどだと思います。

アニーは毎年倍率がとてつもなく高いミュージカルですが、そのためにはまず、アニーの歴史やアニーに出てくるキャラをしっかりと理解している事が大切です。

ミュージカルでは限られた時期、回数しか観ることはできないので、1回の観劇でキャラを深いところまで把握するのは中々難しいかもしれませんが、アニーは文庫本もでていますので、読んでみるのもおすすめですよ。