子役活動をしていると色々と聞き慣れない言葉を耳にすることも多いのでは?突然の現場でも業界用語を事前に知っておくとアタフタせずにすみます!ここではまだ子役を始めたばかりで何も知りませんという人向けに、子役活動の上で知っておきたい芸能界の業界用語を紹介しています!使われ方の会話例も掲載しているので頭に入れておけば安心です♪
子役・芸能界の業界用語【基本のよく使う・聞く言葉編】
絶対一度は聞くだろう子役業界用語と略語の基本。とりあえず初心者さんはここから覚えましょう!
案件
お仕事のこと。子役界にいると絶対聞くであろう最も有名な用語。ビジネスシーンでも使われることもありますが、子役業界では特定の事案を指すのではなく「案件=お仕事」と訳すのがほとんど。
- 「案件がこない!泣」→お仕事の紹介がない!
- 「今、案件3つ抱えてるよ♪」→今お仕事が3つ決まってるよ♪
- 「案件はあるけど決まらない(遠い目)」→お仕事の紹介はあるけど、オーディションで決まらない。
- 「あの案件、来た?」「え…来てない」→あのお仕事(の話)来た? え、来てない…
オーデ/AD
オーディションの略。もはや子役業界にいて使わない人はいないであろう業界用語です。
ちなみに「AD」は「エーディー」とは言わないので注意。もちろんここでの意味はアシスタントディレクターでもありません。主にメールなどの記載で記される。
- 「やったー!やっとオーデにいける!」→やっとオーディションに行ける!
- 「明後日のADが日時変更になりました。」→明後日オーディションが日時変更なりました!
オファー/指名/リピート
超ラッキー!な神のような業界用語。もしこの言葉をかけられたら…おめでとうございます♡
オファーは、クライアント(制作)側からオーディションなしで直接お仕事をしてほしいと依頼されることです。もしもオファーが来たら手放しで喜んでOK!
指名も、その名の通りクライアントから名出しで指名を受けた状態のことをいいます。ただし指名には2つあり、「指名AD」と「指名案件」があります。「指名案件」はオファーと同じ意味合いをもつことが多いですが、「指名AD」はオーディションに来て下さいという意味合いです。
普通、オーディションは書類審査を通過した人のみ参加できるシステム。指名ADはこの書類審査を省いていきなりオーディションに参加できることを指します。指名AD=お仕事決定ではありませんので要注意!
リピートは、一度お仕事をした制作サイド側が同じ案件で再度オファーをかけてくれること。CMや広告など定期的に新しい広告に変わる時に「前に採用した子で行こう!」ということもよくあります。オーディションなしでお仕事決定、制作サイドがまた使いたいと思ってくれたと分かるので、子役業界ではとてもありがたいお言葉です。
- 「ドラマのオファーがきています!」→ドラマの出演依頼がきています!
- 「指名ADなのに決められない(泣)」「そんなもんだよね。指名案件がほしい…。」
- 「あれ?あのCM新しくなったけどまた同じ子?」「リピートだったらしいよ。いいなー」
落ち連
「落ち連=落ちた連絡=選考もれ」です。非常に残念な気持ちになる言葉。
あまりに続くとメンタルがやられます。どんな有名子役でも一度は味わっていると自分自身&お子さんを勇気づけましょう。
- 「落ち連こないけど、結果まだかな?」
- 「落ち連すらスルーされてる…(白目)」→落ち連すらこない…。
クール
期間のこと。1クールは基本的に3ヶ月。ドラマの場合は「1月クール」「4月クール」「7月クール」「10月クール」で分けられています。
- 「今回のCMは2クール放送予定です。」→CMが半年(6ヶ月)放送されるよ!
- 「4月クールのAD案件はもう終わったよね…。」→4月始まりのドラマ案件のADはもう終わったよね…。
ギャラ
お仕事の報酬のこと。
- 「あの案件のギャラっていくらなんだろ?」「ここだけの話…」→あのお仕事の報酬っていくらなんだろ?
スタンドイン
出演モデルさんの代わりに、リハーサルの立ち位置や動きを確認するお仕事のこと。主に売れっ子キッズモデルさんや子役さんで本番しか時間の取れないような場合に発生します。急募の事が多く、主に出演子役の身長や年齢に近い子が選ばれる。もちろんギャラは発生しますが、実際のCMや雑誌などには一切映ることはないちょっと切ない仕事。
「あの子スケジュール厳しいけど、どうしても使いたいよね。」「じゃあリハはスタンドインで行こうか。」
スタンバイ
いわゆる第二候補、第三候補のキープ。赤ちゃんモデルや小さい子役の場合は急に体調を崩したり、実際に撮影現場で収集がつかないほど泣いてしまったりすることがあるため、キープを用意することがあります。ただし、確実に出られるわけではないので、決定時にスタンバイを受けるかどうかの打診があることがほとん。出演できる可能性は限りなく低いが、実際にスタンバイから出演に繰り上がりとなるケースもあるので判断が難しい。
「〇〇ちゃん、スタンバイで候補に残っているんですが、どうしますか?」「…。ちょっと考えてもいいですか。」
子役・芸能界の業界用語【現場で使う・聞く言葉編】
押す/巻く
撮影の時間の進捗具合でよく使います。 「押す=撮影などの時間が予定よりも長引いていること」「巻く=撮影などの時間が予定よりも早く進んでいること。または、早めること」
- 「押してるので今のうちにトイレ行って下さい!」→前の撮影が長引いててまだ時間に余裕ありそうなのでトイレいっても大丈夫!
- 「巻いてるので撮影時間変更になりそうです!早めの準備をお願いします。」→撮影が早く進んでるから準備早めにしておいてね。
入り
現場に入る時間のこと。
- 「明日は9時入りでお願いします。」→明日は9時に現場に来てください
バラシ
バラしには2通り意味があります。 一つは、「撮影の撤収」という意味で、撮影当日のスケジュールの終了を示します。機材やセットをバラバラにすることからきています。
もう一つは、「キャンセルして無くす・中止する」という意味です。その案件自体の「バラシ」となった場合はお仕事のキャンセルということになります。
- 「今日は17時バラシだから余裕だね!」→今日は17時に撮影終了だから余裕だね!
- 「今日は雨のためバラシでお願いします。」→今日の撮影は中止になりました。
- 「案件がバラシになりました。」→お仕事・」企画自体が無くなりました。
バミリ
役者が立つ位置や、セットの位置の目印としてテープを貼ること。主に舞台などで使われます。
- 「必要だったら、そこバミっといいて!」→必要だったらそこに目印貼っといて!
バーター
すでに出演(役)が決まっている人の抱合せで同じ事務所のタレントが出演すること。いわゆる「おこぼれ案件」です。
バーターの位置付けは様々です。役をもらえるバーターもあればエキストラのことも。
なお、子役業界においてはバーターかどうかは知らされることは少なく、現場に行った時に悟ることがほとんど。
- 現場行ったけど、〇〇ちゃんのバーターだったのか…。頑張ろう。→撮影現場いったら〇〇ちゃんの抱き合わせだった。
見切れる
本来映ってはいけないもの(人)が映っていたり、映したい部分の全体が収まらずに一部が切れている状態のことです。リハの段階での見切れはもちろん怒られませんが、指示を受けたあと本番で見切れるともちろんNG。
他の役者やスタッフに迷惑かけないようにリハ段階からカメラの位置を意識しておけるとGOOD!幼稚園などで理解が難しい場合はスタッフさんがついてくれることが多い。
- 「ちょっと見切れてるから、もうちょっと内側に入ろうか!」→映ってない部分があるから内側へ寄って
- 「ちょっと見切れてるから、外側にはけてくれる?」→ここは映ったらNGなので、外側の映らない場所に避けて。
ハケる
舞台や袖に退場すること。また、映像ではカメラワークの画角からフレームアウトすることを意味します。
- 暗転してからハケる→証明が消えて真っ暗になってから舞台袖に退場する
- 「このセリフの後に歩きだして、右側へはけていって。」「このセリフの後に歩き出して右側へカメラの画角から消えて」
ガヤ・エキ
エキストラのこと。初心者の子役も役者もここからスタートすることがほとんど。
- 「エキ案件しかこない…」「どんまい…」
基本の業界用語さえ知っておけばOK!
業界用語もとても数が多く、映像、広告、舞台とそれぞれの分野によっても細かい用語が存在します。わからない時は「それはどういう意味ですか?」と聞いてしまってもOK!初心者の場合はスタッフも承知しているので、優しく教えてくれる人がほとんどです。また、事務所に所属しているならば、さきに同行しているマネージャーに聞いてみましょう。