子どもから「TVに出てみたい!」と言われた。あるいは「うちの子、子役に向いてる?」「子役にしてみたい。」と思っている。でも「うちの子、素質なさそうだけど子役になれるのかしら?」「子役になるには何すればいいの?」という疑問を解消☆
ここでは子役の素質、子役になる方法、子役になる前に知っておきたいこと、考えておきたいことについて紹介しています♪
子役になるには3つの方法がある!
ドラマやCM、キッズモデルで活躍する子役。いまやTVで子役を見ない日はありません。子役になるには大まかに3つの方法があります。それぞれの方法について詳しく紹介していきます。
子役になる方法その1.事務所のオーディションを受ける
一番手っ取り早くて、子役になるには最短の方法です。事務所のオーディションといっても子役のお仕事がメインの「子役事務所」、有名な大人の芸能人も所属する「芸能プロダクション」、キッズモデルや広告系に特化した「キッズモデル事務所」、登録のみで仕事を紹介してくれる「登録事務所」など様々です。
子役として、どんなお仕事をしたいのかを明確にしておきましょう。
芸能プロダクション【難易度:高】
子役部門のある大手芸能プロダクション:「アミューズ」「スターダストプロモーション」「ホリプロ」「オスカー」etc…
養成所ではなく「芸能部の所属」になるオーディションの場合は、合格後のレッスン料は基本的に無料。そのためハードルも高く、入所するのは難関。
キッズモデル事務所【難易度:高】
モデルに特化した事務所も難易度は高め。モデル業界では容姿端麗!スタイル命!の世界。
お客さんに商品を紹介するお仕事ですから当然と言えば当然。ハーフの子やハーフ顔の子、スタイル抜群の子が好まれます。またオシャレで華がある子や個性の強い子も合格しやすい。
子役事務所【難易度:中】
大手子役事務所:「テアトルアカデミー」「ジョビィキッズプロダクション」「劇団ひまわり」「NEWSエンターテインメント」「クラージュキッズ」「スマイルモンキー」など
大手子役事務所は所属者も多く、子役に特化しているので仕事の案件も多い。現在活躍している子役さんたちもほぼ子役事務所の所属です。子役になる方法でもっともデビューへの近道です。
基本的に毎月のレッスン料が発生しますが、特待生であったり条件によっては無料になる事務所も。
事務所独自のノウハウを活かしたレッスンがあり、年齢やレベルに合わせてクラス分けされていることが多いので、初心者でも入りやすいのがポイント!
登録事務所【難易度:低】
登録事務所は最も入りやすい事務所。なぜならオーディションがないからです。登録のみなので気軽に子役活動を始めて見たい人におすすめです。
ただし、登録したものの、お仕事情報がほとんどないといった悪質な事務所もあるので、公式サイトや内容をしっかり確認して安全な事務所に登録するようにしましょう。
子役になる方法その2.一般公募のオーディションでデビュー
一般公募のオーディションは子役事務所と比べるとかなり少ないですが、あるにはあります。例えば「クレラップ」のCMでメインの女の子役や、バカリズムさん企画の日テレの朝ドラ「生田家の朝」などは一般公募案件でした。
ここで注意したいのは、一般公募だったとしても、事務所所属の子たちもオーディションに来ること。募集条件に「芸能プロダクションに所属していないこと。」の表記がない限りほぼ100%、子役事務所に所属してる子も受けに来ます。レッスンを重ねている子がライバルとなるため、よっぽどでない限り合格するのは難しいでしょう。
事務所所属者が来ない公募のオーディションといえば「ベストキッズオーディション」。ハードルは高いですが、合格すればモデルのお仕事と芸能プロダクションからのスカウトが待っています。
子役になる方法その3.芸能プロダクションからスカウトされる
芸能プロダクションの人が直接「事務所に入りませんか?」と言ってくれる超嬉しいスカウト。
スカウトの方法も2つあり、ひとつは街中で突然声をかけられるパターン。もうひとつは公募のキッズモデルで活躍している時に芸能関係者の目が止まったり、インスタやTwitterなどのSNS経由でスカウトされるパターンです。
ただし、スカウトにも「オーディション」がある場合がほとんど。元々インフルエンサーだとか子役で活躍していたとかじゃない限り、スカウトであってもオーディションはあると思っておいた方が良いです。
「スカウトされたから無条件に所属できるもんだって思っていたら、オーディションがあって落ちた…。」なんてこともあるのでぬか喜びに注意!
子役になる前に考えておきたい5つのこと
事務所に入ってから後悔しないように、子役活動について知っておいてほしいこと、考えておきたいことを紹介しておきます。
1.子役のメリット・デメリット
子役のメリットとデメリットを知っておきましょう。もちろんメリットかデメリットかは主観によって違ってきますが、ママ子的なメリットとデメリットは下記の通りです。
- 普段では味わうことのない世界を体験できる
- 思い出が残る
- 感情が豊かになる
- 子役仲間ができる
- 子供に自信がつく
- コミュニケーション能力があがる
- 精神的に強くなる
- 有名な俳優・女優と共演できる
ドラマでもCMでもモデルでも、メイン・サブ問わず子役としてお仕事すると、どんなお仕事でも残るのはやっぱりいい思い出になります。普段の生活では中々味わえない楽しさがあるのは間違いないです。「お仕事をしている」という自覚のある子は自分の自信にも繋がります。
子役活動していれば、オーディションの度に自己紹介と自分をアピールしなければなりません。でもこれ将来絶対役に立つと思います。受験の時に面談があれば、自分のアピールの仕方も慣れているし、就職する時の面接にも強いんじゃないかなと思います。
社会性を学んだり、コミュニケーション能力を養うことは生きていく上で強みになりますよね。
- 学校を早退したり休む必要がある
- 日焼け対策をしないといけない
- 何かとお金がかかる
- オーディションに落ち続けると辛い
子役の活動は学業優先の人にはあまり向いていません。表向きは「学業に支障のないレベルで構いません。」とか「学業優先でお願いします。」と言われるでしょう。もちろん嘘ではなく、学業優先で活動したい人はそれでも大丈夫です。
でも実際、オーディションに合格して撮影するのは平日の日も多く、拘束時間も長いです。プロとしてお仕事する以上、子どもの都合は優先されません。
「学校が終わってから撮影に参加します。」では100%オーディションに合格しないでしょう。やはり撮影のために学校を早退したり休んだりする覚悟は必要です。
日焼け対策も、通常の子より気をつけなくてはいけません。基本的に日焼けした肌は季節感が出てしまったり、透明感がなくなってしまうのでNG。紫外線対策は1年中必要です。日焼け止めはもちろん、UV加工の薄手の上着や帽子は必需品です。
2.どんな子役になりたいのか
「子役になる方法その1.」でも少し触れましかが、子役として活動するジャンルを明確しておく必要があります。ドラマの仕事がしたいのにモデル事務所に入ってしまってはドラマの仕事がなくても文句は言えません。逆もしかり。
子役事務所では全てのジャンルを取り扱っているところがほとんどですが、それでも事務所によって映像より、CMより、モデルよりと強みが若干違ったりします。
活動したいジャンルで活躍している子役が多い事務所を選ぶと良いでしょう。
3.レッスンの有無
事務所でもほぼ登録と変わりないレッスンがない事務所もあります。「他でレッスンを受けているから必要ない」「モデルやCMをメインで考えていて、お芝居には興味がない」という人にはレッスン費のかからない事務所で問題ないでしょう。
ただし、子供が演技のレッスンが受けられるところは少ないです。ドラマや映画の子役を目指す場合は、演技レッスンのある事務所に入るようにしましょう。
自分の入りたい事務所のレッスンの有無は入所前に確認しておきましょう。
4.子役活動にかけられるお金
華やかに見える世界はお金がかかります。
子役事務所に所属する場合は、入学金(登録費)、レッスン費、潜在写真の撮影代、タレントブックの制作費、日々のオーディションの交通費など、意外にお金がかかります。
地方在住の場合は、東京でオーディションがあると交通費だけでもかなりの出費に!子役は儲かると思っていたら大間違いですよー!子役活動しているほとんどの人は赤字です。
予め子役活動にかけられるお金を考えておくことで沼にハマらずにすみます。子役活動して家が破産してしまっては本末転倒ですからね。
ちなみに、事務所によって比率は違いますが、事務所には必ずマージン料(事務所の取り分)があるのでギャラも何割かしかはいりません。事務所の看板になれるほど売れっ子さん(俗にいう一軍)でやっと年間の支出と収入がが黒字かトントン位です。
5.子役活動をサポートしてくれる人はいるか
子役になるには親や親族のサポートが必須です。オーディションや撮影の付添は基本的に親の役目です。
「え?マネージャーが付き添わないの?」と思うかもしれませんが、子役のうちは専属のマネージャーがつくことは皆無に等しいでしょう。
オーディションや撮影が決まった時に、一緒に付き添える人は確保できていますか?(両親、おじいちゃん、おばあちゃんなど)
また、お仕事によっては兄弟の同伴がダメなことも多いです。上の子や下の子を見てくれる人はいますか?まわりにどれくらいサポートが頼めるか把握しておきましょう。
仕事がフルタイムで融通も利かない、おじいちゃん、おばあちゃん、親族にもサポートを頼めない環境の人は、正直子役活動するのは難しいと思います。
子役になるには素質って必要?
ドラマや映画で大人顔負けの演技をしている子役を見ると、「やっぱり素質があるんだわ。」とか「子役の才能があるのね。」って思いますよね。
実際に子役に素質って必要なのでしょうか?
残念ながらこの疑問については、個人の主観の問題なので答えはありません。
でもママ子的には「YES!だけどある程度はカバーできるし、素質が後から分かる事もあるよ。」って感じです。
そもそも、子役の素質にはっきりとした定義がないので難しいところですが、売れている子役さんから考えると以下のような事が一般的な「子役の素質」になるのでしょうか。
- 顔が整っている(かわいい・イケメン)
- 愛嬌ある
- 声が可愛い
- 身長・年齢の割にはしっかりしている
- 人の気持ちを理解する能力に長けている
- 表現する能力が半端なく高い
- 長い台詞でもすぐに覚えられる
上記のどれか1つでも当てはまっていたら素質があるとみていいと思います。もしも全部当てはまっていたらすぐにでも有名子役になれると思います。
えー!ひとつも当てはまらないよ!(涙)となっている人でも大丈夫!素質ってその場の能力じゃなくて潜在能力もあります。
有名な話だと、かつて「みぃつけた」のスイちゃん役をしていた川島夕空ちゃんは、子役活動を始める前はすごく人見知りだったそうです。レッスン場に入るのもままならないほどだったそうですので相当な人見知りですよね。「人見知り」って子役の素質ゼロに感じますよね?でもNHKの子供番組や朝ドラなど大きなお仕事ができているんです。
芦田愛菜ちゃんや鈴木福くんも素質だけで有名になったのかも分かりません。オーディションに落ちた経験もあると言っていましたし、愛菜ちゃんは3歳、福くんは0歳から事務所に入ってレッスンをしています。
つまり、どんなに有名な子役さんでも「素質だけ」で活躍しているわけではないということです。
ほとんどの事はレッスンを重ねると大抵の子どもはできるようになります!
あくまでも子役に求められるのは「子供らしさ」なので、そういった意味では子どもはみんな子役の素質を持ち合わせているとママ子は思います♪
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